第21回 幹事長代行定例記者会見
2012年02月20日
2012年2月17日(金)14時29分~15時24分
***********************************************************
■冒頭発言
○豪雪災害対策本部について
○衆議院選挙制度に関する各党協議会について
■質疑
○衆議院の選挙制度改革について
○国家公務員給与削減について
○社会保障と税の一体改革大綱について
○小沢元代表の公判について
○竹島問題について
○国民新党について
***********************************************************
■冒頭発言
○豪雪災害対策本部について
【幹事長代行】日本列島各地で豪雪による災害が発生しています。今日も対策本部を
開催させていただきましたが、明日、明後日と私は青森に現地視察に行き、しっかり
と現地の声を聞かせていただきたいと思っています。
○衆議院選挙制度に関する各党協議会について
【幹事長代行】一部マスコミ報道で混乱があるようですが、選挙制度改革各党協議会
について明確に申し上げたいと思います。わが党は「1票の較差」と比例定数80削
減、抜本改革の3つを同時に決着することについて、党の方針として、また私自身
も、座長ではありますが、党の所属議員としてその原則を全く揺るぎなく推進させて
いただいております。当然、各党様々な意見がありますけれども、そういった各党の
意見がいまだ集約されている状況ではないということであります。そして2月25日
という誰もがご存じの期限、1つの日程がありますので、来週でも幹事長・書記局長
会談を開いて、そこからこの各党協議会を再開しなさいという話があって、進めて再
開させていただいたという経緯もあります。25日を前にして、来週の間に私のほう
から、座長として私が提出した私案と協議会での議論の内容、各党の意見といったも
のを私なりにご報告させていただくということで各党合意をしているのが現状であり
ます。
各党それぞれ思惑がありまして、さまざまなことをおっしゃっているだろうと思いま
すが、この問題の性格上、各党の思惑がいろいろ入り乱れることは私も承知しており
ますが、わが党、そして私の意見は全く変化しているものではないことをあらためて
申し上げさせていただきたいと思います。
■質疑
○衆議院の選挙制度改革について
【日経新聞・福山記者】今日、社会保障と税の一体改革の素案が閣議決定されて、そ
の中に民主党の掲げている定数80削減も盛り込まれている。樽床座長も「その方針
は全く変わりない」と今おっしゃっていたが、一方、与野党協議の中では、野党は8
0削減の見直しを強く言っている。与野党協議の成り行きによっては80削減を見直
す可能性もあるのか。
【幹事長代行】将来のことを断定的に申し上げることは、あらゆる問題においてでき
るはずがないと思っております。私個人の意見として、比例定数80削減、80とい
う数字を下げるという意思は私には全くありません。
【日経新聞・福山記者】民主党としても樽床代行としても80削減をおろすつもりは
ないのはよくわかるが、与野党協議のこういう状況の中で見直す可能性は否定できな
いということでよろしいか。
【幹事長代行】勝手にものをリードしないでいただきたいと思います。
【時事通信・石垣記者】素案では80減をうたっているが、一方、野党の反発もあっ
て、80減をそのまま実現できる見通しは現時点で立っていない。その整合性をどう
とっていくのか。
【幹事長代行】ねじれという今の政治状況でありますので、昔の55年体制下におけ
る状況とは全く異なっていることは皆さんもご存じのとおりであります。かつての状
況の中であれば、与党の中で決定したことは、通常、議会のプロセスに乗っていけば
通る可能性が非常に高い。大きなアクシデントがない限りそれが実現するというの
が、皆さん方の条件反射のように考えておられる状況だと思いますが、今は全くそう
なっていない。ですから、この問題だけではなくて、すべての問題において、われわ
れの党の意見ですべてのプロセスが見通せるという状況でないのは私もよく存じてお
ります。
さはさりながら、その見えない中をどうやって自分たちの主張を実現していくのかと
いうのが、これからのわれわれの課題であります。私は「視界ゼロメートル」という
ことをこの国会冒頭に申し上げましたが、ゼロメートルであっても、歩いていけば必
ずゴールに行けると確信しております。先が見えないからあきらめるという考えには
私は立っておりません。
【NHK・内藤記者】各党協議が今年始まる当時から、代行は「80削減を実現する
ためにどうしていくかだ」というお考えを示していたかと思われるが、そのお考えは
今も変わりないということか。
【幹事長代行】変わっておりません。
【NHK・内藤記者】80削減を実現するために、引き続きどうしていくかを模索し
ていかれるということか。
【幹事長代行】当然です。ですから私は、私案をよくよく見ていただきましたら、定
数の是正をする、比例定数80を削減する、それを前提に激変緩和の措置ということ
を申し上げているわけでありまして、80削減が前提にあるということをあの文章か
ら読み取れるのではないかと。要するに、大きなしわ寄せというか、民意の集約が過
度に進むのは、80を削減するから進むのであって、それの緩和のことは考えます
よ、と言っているわけであって、80削減が前提です。
【日経新聞・福山記者】樽床座長の私案の中には、一部連用制を推す声もあると書い
てあったかと思うが、連用制については少数政党の議席が伸びるということで、民主
党がこれまで掲げてきた政権交代可能な二大政党制と齟齬があるのではないか。民主
党内からも連用制はおかしいのではないかという声も出ていると思う。民主党が掲げ
てきた二大政党制と連用制の関係について、ご所見を伺いたい。
【幹事長代行】「一部」というのをどういうふうに見るかということだと思います
が、そういう声があったのは事実でありますから、括弧書きで、そういう声があると
いうふうに書かせていただいたということです。100%連用制を導入した場合に、
比例選挙においてブッちぎりの票を取った政党が、今度は真逆の議席数、要するにほ
とんどゼロに近い議席数になることを、私も認識しております。そういう問題点も
しっかり踏まえながら対応していきたい。私、それほど傲慢な男ではありませんの
で、私の意見が世の中すべて通用するとは思っておりません。
【日経新聞・福山記者】一部の導入であれば二大政党制と相反することはない、とい
う理解でよろしいか。
【幹事長代行】それはそれぞれの方がそれぞれご判断いただけることだと思います。
【中日新聞・岩崎記者】25日が迫ってきている中で、3点同時決着への努力は続け
るとして、期限の延長などについてはどうお考えか。
【幹事長代行】これからまた幹事長・書記局長会談もありますし、そういったところ
での議論もあるだろうと思いますので、そういうのを見ながらまた。幹事長・書記局
長会談というのは、私からするとはるか雲の上の会議でございますので、そこからの
お話をしっかり承る必要があるだろうと思っております。
【中日新聞・岩崎記者】仮に期限延長する場合は、区割りの見直しのための期限を先
行させられない場合は、協議が合意するための期限の延長という理解でいいか。
【幹事長代行】そういうのは法制局とかいろいろ聞いてみないと、間違ったことを
言って、間違った発信を皆さん方がされると、私も大変後の処理に困難を極めますの
で、少し遠慮させていただけたらと思います。
○国家公務員給与削減について
【産経新聞・水内記者】先ほど3党(政調会長)で合意したという速報が入ってき
た。今までの経緯とその受け止め、また連合が今回特に労働協約権にかなりこだわっ
てきたと思うが、合意では、今国会で審議入りして合意形成に向けた環境を整備する
という形になっている。民主党としてはあくまでも今国会で成立を図るという方針に
は変わりはないのか。
【幹事長代行】現場で合意したということですので、それはそれで尊重していきた
い。これまでこのことに多くの方が努力をいただいたことに感謝を申し上げたいと
思っております。関連法案の問題につきましては、わが党の輿石幹事長のほうから連
合会長に対しまして、この国会で成立させるべく全力で、死力を尽くして頑張りた
い、このような決意の表明があったわけでありまして、そのことをご理解いただいて
いるのではないかと思っております。
○社会保障と税の一体改革大綱について
【NHK・内藤記者】今日一体改革の大綱が閣議決定された。この大綱をもってあら
ためて与野党協議の呼びかけをという話だったかと思うが、今後の与野党協議の見通
しあるいは呼びかけについてどのようにお考えか。
【幹事長代行】あらゆる問題について見通しを明確に言える政治状況ではありませ
ん。ただ、われわれとしては、野党の皆さん方が閣議決定をしてこいと主張されてお
られましたので、だったら閣議決定をさせていただいて、それで協議に応じていただ
きたいということをこれからも粘り強く申し上げたいと思っております。特に私個人
としては、マニフェストを守れ、マニフェストを守っていないじゃないか、このよう
に多くの方々が主張されておられます。われわれはやってきたことも山盛りある、こ
のように認識しておりますが、やってきたことをお忘れになって、やっていないこと
ですべてだというのは、私としては非常に心外ではあります。これはそれぞれの方の
お受け止めということで、これ以上申し上げませんが、であるならば、主張される
方々も自らのマニフェストは守っていただきたい、このように思っております。少な
くとも守るべく行動していただきたいと思います。
【産経新聞・水内記者】今回の閣議決定は与野党協議がない中となったが、与野党協
議を呼びかけても自民・公明はかたい態度を崩していない。与野党協議ができない場
合でも、年度内に単独で法案を出す可能性はあるのか。
【幹事長代行】そういう先の不確定な話について、私が物を申し上げるのは適切では
ないと思います。
○小沢元代表の公判について
【時事通信・石垣記者】今日、小沢一郎元代表の公判があり、元秘書の小沢元代表と
の共謀関係を示す多くの供述調書が不採用となった。公判への影響についてどう思わ
れるか。
【幹事長代行】私は基本的に民主主義者でありますので、三権分立に立ち入ることは
するべきではないという民主主義の原則に立っておりますので、以前より司法のこと
についての発言は控えさせていただきたいと思っております。
【産経新聞・水内記者】小沢元代表にしている党員資格停止などの処分も、現段階で
は変えるようなアクションは考えていないということでよろしいか。
【幹事長代行】このことについてはまだ司法の中での話が継続中でありますので、1
つの区切りが来たときに検討する問題であろうという認識に何も変化はありません。
ですから、司法のことについても何も私はコメントするべきではないと思います。
○竹島問題について
【フリーランス・安積記者】22日の「竹島の日」について、昨年民主党は県の制定
した日ということで県連対応になっていたと思うが、今年は党本部からどなたか式典
に派遣されることはあるか。竹島問題は非常に大きな問題であるにもかかわらず、ど
の党もこれまで比較的冷淡だった。北方領土の式典とは扱いにかなり差がある。これ
ほどまでに差をつけなければいけない問題だとお考えか。
【幹事長代行】最後の質問について、国の国境線にかかわる問題でありますので、わ
が国はわが国としての意見を曲げる必要はない。そして相手がいろいろな主張をされ
ておられることを無視しては、国際社会は成り立たない。ですから、わが国はわが国
の主張をどれだけ実現できるか、これからも粘り強く努力していくたぐいの問題であ
ろうと思っております。
【フリーランス・安積記者】桟橋を建設していくとか、今後竹島周辺のメタンハイド
レートの開発をしていくと韓国は主張している。これについて与党としてどういうふ
うにわが国の主張を展開されるのか。
【幹事長代行】外交については政府とよく話し合いをしていかなければいけませんの
で、党側が勝手な発信をして外交問題に影響を与えるべきではなかろうと思っており
ますので、政府とよく話をしていきたいと思います。
【フリーランス・安積記者】国境の周辺にいる国民にとってはすごく不安だと思う。
とりわけ竹島問題については島根県の住民はかなり関心を持っている。そういう人た
ちに安心感を高めるためのアピールの仕方はあるのではないかと思うが、いかがお考
えか。
【幹事長代行】貴重なご意見をいただいたと思っておりまして、参考にさせていただ
きたいと思っております。ちなみに、私はふるさとが島根県でありますので、しっか
り受け止めさせていただきたいと思います。
○国民新党について
【フジテレビ・羽山記者】昨日、国民新党の下地幹事長が講演で新党の綱領を発表し
た。その中に自衛隊を国軍にすると。それについていかがお考えか。
【幹事長代行】その報告は他党の話、いかに連立を組んでいるといっても、違う党の
政策でありますので、正確にちゃんとお聞きしないとコメントできないというのがま
ず第1点。それと、コメントするに当たって、私は他党の政策を、人それぞれ、それ
ぞれの政党なりの考え方がありますから、みんな自分たちの政策がいいと思って訴え
ているわけでありますので、それをわれわれが誹謗中傷するのはいかがなものかと
思っております。判断されるのは国民の皆様ではないかと思っております。
【時事通信・石垣記者】国民新党が今週、東京23区に候補者を擁立したが、民主党
としてどう受け止めているか、今後の対応を含めて伺いたい。
【幹事長代行】一昨日、私から下地幹事長に強く抗議をいたしました。今後この問題
については、私どもは現職の議員がおられますので、一歩も譲る気はないという前提
で交渉していきたいと思っております。
【北海道新聞・小川記者】23区の問題が、ほかの選挙区での国民新党や新党大地
(・真民主)との選挙協力態勢に何か影響は出るか。
【幹事長代行】まず選挙協力の話の前に、前回申し上げたかもわかりませんが、わが
党は「0増5減」という案を党として決めましたので、その対象県である5県連との
話し合い、また今後の対応がまず最優先するべきであろうと思っております。内をな
いがしろにして外との話をするのは順番が逆だと思っておりますので、まず5県連と
の話し合い、そしてその中での状況を受けて、他党とのどういう協力関係があるのか
という話になろうかと思いますので、まだ皆さん方に予断をもって語る状況ではない
と思っております。

